2011年3月11日、東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県石巻市。水産業が活発だった同市は、震災から2年が経過し、市内がある程度の復旧する一方で、津波による被害を大きく受けた海沿いのエリアは今もって復旧の目処が立たない状況が続いている。

震災直後の4月、その被害の大きさから、事業の継続を判断できずにいた多くの若手経営者・後継者が集まり、復興へ向けての情報交換、地元国会議員との意見交換・要望書の提出が当団体活動の始まりだった。当初は苦しんでいるのは自分だけじゃない。それを感じるだけでも心が救われた。

毎月集まりながら情報交換をし、また時には専門家を招いての勉強会、そして国の助成金申請への準備作業や各種補助策の勉強など必要な情報収集を積極的にした。

そんな中、復興業種とそうでない業種、被害規模の大小、インフラ整備の違い等で、復興に少しづつ差がでてきました。

そこで、一番復興が遅れていて、石巻の基幹産業である加工業の復興に力をそそぐべく、2011年12月に社団法人石巻元気復興センターを設立し、各社の商品の詰合わせセットを主に販売を開始し、現在は各種展示会・商談会への協働での積極参加や販路拡大の支援事業を各社協力しあいながら進めているところです。

具体的な事業としては、日本各地の復興イベント等での支援販売の窓口業務や百貨店、イベントへの出張販売業務、各種商談会への参加、石巻まちなか復興マルシェ(復興商店街)への出店、新商品の共同開発などをおこなっています。

その被害の大きさから、まだまだ先は見えませんが、前を向いて協力しあいながら、一歩一歩進んで参りますので、今後とも皆様のご支援を宜しくお願いいたします。

社団法人石巻元気復興センター 代表理事 松本俊彦