「東京石中会」と「石中教育講演会」
石巻中学校 校長 横澤昌憲
「東京石中会」設立10周年,心よりお喜び申し上げます。
私が「東京石中会」の方と初めてお会いしたのは,教頭として本校に勤務していた平成17年2月,当時の広報委員会の井上勝夫委員長さん,首藤光春さん,鈴木健司さんが来校した時でした。三氏は,「東京石中会」の人材を在校生の大志を刺激することにぜひ活用してほしい旨を熱く語られていたことを記憶しています。
当時校長であった綿引雄一校長(13回生)がそのご厚意をありがたく受け入れ,5月に実施する修学旅行の中で,先輩の話を聞く「課外授業」という形で実現することができました。講師は写真家の橋本照嵩さん,会場は生徒の宿泊しているホテルでした。
また,翌年の1月には,本校で青沼義信さんより全校生徒に講話をいただきました。これが現在の「石中教育講演会」の原型となっています。直近では,宗教画家の渡辺総一さんより,「美と真実を求めて~キリスト教美術への旅~」と題してお話をいただきました。
美術と宗教との出会い,そして,それらの融合。渡辺さんのお人柄もよく分かり,生徒も非常に興味をもって聴講していました。
これまで,9名の先輩方から様々な分野の興味深いお話をいただきました。生徒個々が自らの職業観や勤労意識,生き方について考えるためのよいきっかけづくりになっていると確信しております。
「東京石中会」あっての「石中教育講演会」であり,今後も本校の恒例行事である「石中教育講演会」への先輩諸氏のご派遣を強く願うところであります。石巻の地より,「東京石中会」の更なるご発展と会員の皆様のご健勝をお祈り申し上げ,結びといたします。